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フワッと案件を成功に導くために必要なことをマラソンに例えてみた【プロマネ】

はじめに

わざわざ来てくれてありがとう。
ちょっと提案をお願いしたいんだ

こちらこそ、お声がけいただき、ありがとうございます。
どんなご要件のシステムでしょうか?

今、流行っているAIとかビックデータとかあるだろ?
うちも販売データを貯めているから、AIとかデータ解析とかして、過剰在庫を無くすような、最適な在庫管理ができるシステムを提案してくれ!

ええ。。。

こんな経験したことありませんか?

上流工程での引き合いをいただくとき、大抵、ふわっとしている割に変なところに力が入った案件が多いです。

そういう、ふわっとした案件を成功(お客様も納得の上での開発)に導くために、何が大事かを経験からお話ししたいと思います。

上流工程の、ふんわりふわっふわの案件で困った経験がある方、現在進行形で困っている方に向け、マラソンに例えながら、どうすれば成功に導けるのかを説明していきたいと思います。

ふわっふわをマラソンに例えてみた

冒頭の通り、ふわっふわの綿あめみたいな案件がやってきました。
マラソンに例えるとこんな感じです。

最近、ナイキのシューズが有名だろ?
あれだったら御殿場から箱根まで走れるんじゃないか?
来週走ろう!

友人がこんなこと言いだしたら絶対止めますね。
ツッコミどころはいっぱいあるんですが、重要なところをピックアップすると、

 ・ゴールがはっきりしない。
  →箱根のどこまで走るのかが決まっていないので、走り出した後にゴールが変わります。

 ・そもそも、なぜ走りたいのか、分からない。
  →ナイキのシューズが履ければ満足なのか、御殿場から箱根まで走り切った達成感が得たいのか、なんで走りたいのか、分からないとゴール(目的)が決められません。

これを冒頭の提案依頼に当てはめると、

 ・ゴールがはっきりしない
  →過剰在庫とは?最適な在庫管理とは?
   突発的に必要になる商品や材料はストックしておくけど、過剰在庫じゃないですよね?
   まとめて購入した方がコストが下がる商品はどうしますか?
   知ってて当たり前とか言われても、知らないものは知らないですよ?

   と、まあ、単語の意味は何となく伝わるだけに、非常に厄介です。
   こういう言葉には罠しかないです。

 ・そもそも、なぜ走りたいのか、分からない。
  →過剰在庫を無くしたい、最適な在庫管理をしたいのはなぜでしょうか?
   余剰在庫は棚になるからですか?
   売れ残りが発生するからですか?
   商品の入れ替えができないからですか?

ふわっふわを固めるためにまずすること

まず、ゴールを決める、何でやりたいかを明確にする、という2点が大事なんですが、じゃあどうやったらその2点を決められるかというと、一番効果的なのは、実際に使っているところ、実現しているところをイメージしてもらうと良いと思います。

システムを導入することで、何が変わるかがイメージしていただき、それを共有し、最後にそれを見える化する、こうするとブレそうになっても元の道に戻ってこれます😃

マラソンで言うと、箱根の芦ノ湖に行って「サロン・ド・テ ロザージュ」でお茶したい、というのが本当の目的でそれを考えているうちに、マラソンやらナイキの最新の靴に気を取られてしまった形ですね。

そして、ゴールが明確になったら、そこまでのロードマップとマイルストーンをできるだけ細かく決めましょう。

まとめ

フワッとした案件の引き合いをいただいた時は、

  1. ゴールを明確にする
  2. 実現したイメージを形にする
  3. ロードマップを作る

以上が大事です。